闘牛大会情報
闘牛トピックス
第3回全島一・軽量優勝旗争奪戦平土野大会
(平成23年12月27日現在
日 時:平成24年1月3日(火)午前10時開始
場 所:平土野闘牛場(天城町平土野)
主 催:天城町闘牛協会
後 援:徳之島闘牛連合会
入場料:大人3,000円(高校生)、小人1,000円(中学生)、小学生以下無料
勝敗 地 区 東   方 番 付 西   方 地 区 勝敗 対戦タイム
チャンピオン
基山大宝
(牛主:基山初男、9連勝)
全島一
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
天龍大鷹
(元沖縄 真壁花形)
チャンピオン
一輝(いつき)大力
(元沖縄軽量級チャンピオン丸昇組花形、沖縄含む8勝1分け)
軽量級
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
背白花形
(牛主:作山宝信、4勝1敗)
祝還暦東天城中第10回卒業生
関西ライン玄号
(牛主:同窓会有志)
大関
(牛主:H・K畜産)
二代目酋長けんたろう号
(牛主:(有)中工業)
関脇 龍巳同志会
(牛主:昭和51・52年生厄払い同志)
瀬滝
闘将源大号
1勝
大型特別 卒業記念

(牛主:石原龍翔)
目手久

指名特別 ターチリ樹龍
平土野
治野兄弟将龍
特別花形
全島一・軽量級優勝旗返納、会長あいさつ
池上八号
(牛主:池上礼一郎、3連勝、650kg)
特別 阿権少年団智哉岩力
(牛主:阿権ブルファイトクラブ)
西松兄弟号
花形
天龍池山
(3連勝)
封切
スペシャル
マッチ
闘将闘龍武誠
(牛主:朝木大地)
全島一
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
基山大宝
(牛主:基山初男、9連勝)
チャレンジャー
天龍大鷹
(元沖縄 真壁花形)

軽量級
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
一輝(いつき)大力
(元沖縄軽量級チャンピオン丸昇組花形、沖縄含む8勝1分け)
チャレンジャー
背白花形
(牛主:作山宝信、4勝1敗)

大型特別
闘将源大号
1勝
卒業記念

(牛主:石原龍翔)

軽量級
優勝旗
争奪戦
天龍池山
(3連勝)
闘将闘龍武誠
(牛主:朝木大地)
【大会の見所】
何と言っても新年最初の全島一優勝旗争奪戦である「基山大宝」対「天龍大鷹」の大一番に期待が高まる。10月の軽量級優勝旗争奪戦で新王座に就いた「一輝大力」に対し「背白花形」がどのような闘いぶりを見せるかも含め、全国の闘牛ファンが注目していると言っても過言ではない。若手牛の期待の取り組みである「闘将源大号」対「三男坊」の大型特別戦、「天龍池山」対「闘将闘龍武誠」の封切スペシャルマッチにも期待が集まっている。

〈全島一優勝旗争奪戦〉基山大宝vs天龍大鷹
5月の全島一大会において、1トンクラスと思えぬ圧倒的なスピードと角さばきの巧みさで悲願の全島一優勝旗を獲得したチャンピオン「基山大宝」。沖縄全島一横綱として名を馳せた「戦闘シャネル」の3番目の牡牛として伊仙町崎原の基山闘牛生産牧場で生まれた、徳之島生え抜きの横綱牛だ。
09年10月の全島一大会で、地元生え抜き初の中量級王座に就くと、昨年1月から今年1月の大会まで4度のタイトル防衛に成功。挑戦牛不在となる中で、中量級優勝旗を返納し全島一挑戦を決断しその夢を実現。10月の全島一大会は、相手に戦意無く不戦勝での初防衛となった。
チャンピオン2度目のタイトル防衛を阻もうと挑むのは「天龍大鷹」。沖縄で「真壁花形」として09年1月の今帰仁大会でデビューし、2分余りの勝利で初陣を飾った。同年3、6月と立て続けに大会に出場し3連勝の実績をあげ、闘牛ファンの間では“将来の全島一候補”と目されていた。
同年9月の大会で、現沖縄中量級チャンピオン「古堅モータース号」に12分弱で敗れてからの大会出場は無いが、大角を生かした左右からの角カケの破壊力は抜群で、以前から「徳之島向き」と言われていた。今年夏、徳之島にトレードされ10月の地元初場所は不戦勝となり、その実力を披露できなかった。
今更、闘牛ファンの間では言うまでも無いと思われるが、基山大宝のすさまじい速攻を受け切れるかどうかが最初のポイントだ。角を突き合わせると同時に見舞われる、いわゆる“爆弾速攻”をまともに受けて柵に詰まらない牛はこれまで無く、ことごとく敵を軍門に下してきた。また、角カケに入ろうにも相手の角を下から跳ね上げ、いかなる技も許さない。
そのような状況の中、体重と角の長さで上回る有利さを生かして天龍大鷹が真っ向から相手の技を受け止められれば、会場は大いにヒートアップするであろう。対戦開始から3分以内が最初の関門であり、5分、10分と時間が経過するほど勝敗の行方は混沌としてくる。
短期戦であっさり勝敗が決するのか、はたまた牛主でさえ予想しないような展開に持ち込まれるのか、島一番のプライドをかけた攻防に会場は興奮のるつぼと化すであろう。

〈軽量級優勝旗争奪戦〉一輝大力vs背白花形
新年最初の大会に相応しい、軽量級ならではのスピーディーな技の応酬が予想され、闘牛ファンならずとも見逃せない一戦だ。
「一輝大力」は、沖縄で軽量級チャンピオン「丸昇組花形」として活躍。2度のタイトル防衛を果たすが無敗のまま沖縄軽量級優勝旗を返納し、6戦全勝の戦歴を引き下げ徳之島に移籍。昨年10月の徳之島初場所は相手に戦意が無く不戦勝し、今年1月の大会で「岩下バイソン」と50分余りの激戦の末、引分けとなった。
10月の全島一大会において、満を持して軽量級優勝旗に挑戦。チャンピオン「綾音無双レイア号」と激しい腹取りの応酬を繰り広げると、柵際での見事な切り返しを決め9分余りで勝利し、念願の優勝旗を獲得した。
対する「背白花形」は、「作山作宝号」として昨年8月の大会でデビューしベテラン相手に1分24秒で勝利した。同年10月のナイター大会で、守りを主体とする相手に実力を発揮し切れず敗れたものの、その後は今年1、8、10月と着実に勝ち星を重ねて通算4勝1敗の実績を掲げ、軽量級優勝旗への挑戦権を獲得した。
一輝大力としては、相手が果敢に前に出て攻めてくるのが望ましい。柵際まで押し込んで来たところで体を入れ替えると同時に、角を立てて敵の横腹を一気にすくい上げれば勝負ありだ。優勝旗を奪取した時と同様に伝家の宝刀「返し速攻」を見舞い、王座防衛を果たしたい。
そのような展開に持ち込ませないためにも、背白花形は土俵中央での打ち合いを望むであろう。ツキ・ワリ技を左右から見舞いながら徐々に相手のスタミナを奪い、ずるずると後退させ背を向けたところに追い突きを狙いたい。
両牛真っ向勝負の荒々しい攻防で互いに舌出しとなる可能性もある。時間が経つのを忘れるぐらいの激戦となるのは間違いない。勝利の凱歌を上げるのはどちらか。

〈大型特別戦〉闘将源大号vs三男坊
「闘将源大号」は、軽量級チャンピオンとして名を馳せた「タキネトガイ」の血統。本年5月のデビュー戦は、相手に戦意が無く実力を披露することできなかったが、ツキ・カケ・速攻の三拍子がそろった若手牛として活躍が期待されている。
対する「三男坊」は、今年5月の大会で「マルシゲオート紅虎」を1分51秒の短期戦で下し初陣を飾った。沖縄本島産の5歳牛。
闘将源大号としては、タキネトガイ譲りのツキ技を見せつけ、前評判通りの力を見せつけたいところだ。ツキ・ワリ技でダメージを与えながら敵のスタミナを奪い、足もとが軽くなったところを見計らい勝負を決めたい。
一方、三男坊は角カケで相手の攻めを凌ぎ、隙見て一気に敵の懐に飛び込みそのまま横向きにさせ、間髪を入れずに腹取りを見舞いたい。ツキ・ワリ技によるダメージを最小限に抑えるためにも、短期戦で勝敗を決したいはずだ。
若手ながら大型牛として期待される両牛だけに、予想以上の攻防を披露してくれるであろう。勝敗の行方や如何に。

〈封切スペシャルマッチ〉天龍池山vs闘将闘龍武誠
700kg台の小型牛ならではのスピーディーな封切戦らしい熱戦が期待される。
「天龍池山号」は、昨年1月の大会で「Mr.剛力」と対戦。22分弱の激しい打撃戦を制し、殊勲賞を獲得するデビューを果たすと、今年5月、10月と立て続けに敢闘賞を受賞する勝ち星を重ねている。八重山産の6歳牛で、相手の出方を見ながら徐々に自分のペースに持って行く中期戦を得意としている。
対する闘将闘龍武誠は、今年8月の大会で「仁龍」と対戦。実績のある相手に如何なく実力を発揮して7分弱で殊勲賞を獲得する勝利を飾った。
天龍池山号は、全3戦を10分〜20分台の中期戦で制しており、これまでと同様に相手の攻めを交わしながら徐々にエンジンをかけ、勝機を伺うものと思われる。
一方の闘将闘龍武誠は、序盤から積極的に攻めることで有利な展開に持ち込めるのではないか。角カケからの速攻で揺さぶりをかけながら、相手のペースになる前に腹取りを見舞い勝負ありとしたい。
10分以内なら闘将闘龍武誠、それを上回れば天龍池山のペースになるのではないか。勝利の女神はどちらに微笑むか。

(平成23年12月29日付南海日日新聞に執筆)

闘牛大会日程・結果
平成24年
正月大会
1月1日大会 1月2日大会
中量・ミニ軽量
1月3日大会
全島一・軽量
1月4日大会
同結果 同結果 同結果 同結果

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