「当原戦士栄号」は、2009年1月大会でデビュー。「東田兄弟号」、「大沢康誠」、「清剣」、「虎虎大翔」、「九紋龍」、「岩下バイソン」、「ハリケーン☆牧号」という、名だたる闘牛との中・長期戦をくぐり抜け、トータル5勝2敗の戦歴を誇る。父は徳之島でも横綱クラスで活躍した「赤狼」で、母方の父は軽量級チャンピオンとして君臨した「龍王」という血統を持つ。長期戦でも勝負を諦めない勝利への執着心は群を抜いている。
対する「与那国爆弾」は、12年1月の大会でデビュー。「戦勝若力」、「古勝 福龍皇」を下した後、「コウダ技電ラッキーパンダ」に惜敗するも、本年3月の復帰戦を飾ると、5月大会で「鮫島ハチャー」に勝利し、実力牛ぶりを見せつけた。沖縄で名だたるチャレンジャーを退け軽量級チャンピオンとして君臨した「与那国嵐」を父に持ち、角カケから破壊力抜群の速攻を決める。
当原戦士栄号としては、徐々に自分のペースに持ち込むのが得意の戦法だ。相手の攻めを受け流し、攻め疲れが出るのを待ちたい。
一方の与那国爆弾は、できるだけ短期戦で敵を仕留めたいはずだ。大きなトガイ角を生かした角カケで一気に攻め込み、勝敗を決したい。完勝するには、そのまま相手を柵に張り付けるか、回り込まれる前に追い打ちを決めねばならない。
経験豊富な中堅クラス牛ならではのツキやワリ技、角カケの応酬による激闘が展開されそうだ。闘牛ならではの技の応酬による攻防で場内をヒートアップさせるのは間違いない。新春闘牛大会の千秋楽を飾るのはどちらか。
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