闘牛大会情報
闘牛トピックス
〜春の全島闘牛大会〜
第4回全島一・軽量優勝旗争奪戦徳之島町大会
(平成24年4月28日現在
日 時:平成24年5月4日(金・祝)午前10時開始
場 所:伊藤観光ドーム(徳之島町亀津)
主 催:徳之島町闘牛協会
後 援:徳之島闘牛連合会
入場料:大人3,000円(高校生)、小人1,000円(中学生)、小学生以下無料
全島一
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
基山大宝
(牛主:基山初男、10連勝)
チャレンジャー
純新開発枠組会
(牛主:純心開発枠組会、3連勝)

軽量級
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
一輝(いつき)大力
(元沖縄軽量級チャンピオン丸昇組花形、沖縄含む9勝1分け)
チャレンジャー
ボロジノ娘
(2連勝)
【大会の見所】
何と言っても全島一優勝旗争奪戦である「基山大宝」対「純新開発枠組会」の大一番に期待が高まる。1月の軽量級優勝旗争奪戦で初防衛を果たした「一輝大力」に対し、荒技牛「ボロジノ娘」がどのような闘いぶりを見せるか、全国の闘牛ファンが注目している。若手牛の期待の取り組みである「鋭心ライガー」対「それいけ!!桜華さん」の封切戦からヒートアップしそうだ。

〈全島一優勝旗争奪戦〉基山大宝 vs 純新開発枠組会
「基山大宝」は、沖縄全島一横綱として名を馳せた「戦闘シャネル」の3番目の牡牛として伊仙町崎原の基山闘牛生産牧場で生まれた、徳之島生え抜きの横綱牛である。2009年10月の全島一大会で、地元生え抜き初の中量級王座に就くと、10年1月から11年1月の大会まで4度のタイトル防衛に成功。挑戦牛不在となる中で、中量級優勝旗を返納して全島一挑戦を決断しその夢を実現した。

同年5月の全島一大会において、1トンクラスと思えぬ圧倒的なスピードと角さばきの巧みさで悲願の全島一優勝旗を獲得。10月の全島一大会では、相手に戦意無く不戦勝で初防衛を果たし、多くの闘牛ファンが期待した今年1月の防衛戦でも圧倒的存在感で相手の戦意を奪い、僅か2秒で勝利した。

チャンピオン3度目のタイトル防衛を阻もうと挑むは「純新開発枠組会」。08年5月の大会で若手有望牛対決を制し、一躍名を知らしめた。そのような評判と内側に鋭く曲がったガン角を武器とするため相手に警戒されることも多い中、10年から昨年5月までの3戦を全て短期戦で制し現在4連勝中。

特に昨年5月、新潟県長岡市のいわゆる越後闘牛界から徳之島全島一の座を狙い移籍した、「亀山工業天地人」との激闘を覚えている闘牛ファンは多いはずだ。その際は、相手の腹取り速攻で柵に追い詰められるも巧みに回り込み、再び対峙すると道具(角)を有効に使い、敵の眉間を刻むようなダメージを与えて戦意を奪い、一気に形勢逆転し勝利をもぎ取った。

そのため、基山大宝のいわゆる“爆弾速攻”に対しても、柵に張り付けられることなく回り込めるかを多くの闘牛通が注目している。これまで、角を突き合わせると同時に見舞われるすさまじい速攻をまともに受けて持ちこたえられた牛は無く、ことごとく敵を軍門に下してきた。そこを凌いで対峙出来れば、勝機は見えてくる純新開発枠組会。

一方の基山大宝は、前々回は不戦勝、前回は対戦タイム2秒と言う対戦内容に、相当うっ憤も溜まっており、一気にけりを付けようとするのではないか。

果たして、どのような結果が待ち構えているのか日増しに期待が高まっている。全国各地の闘牛ファンが勝利の行方を見守る全島一優勝旗争奪戦。チャンピオン基山大宝、それともチャレンジャー純心開発枠組会、勝利の凱歌を上げるのはどちらか。

〈軽量級優勝旗争奪戦〉一輝大力vsボロジノ娘
「一輝大力」は、沖縄で軽量級チャンピオン「丸昇組花形」として2度のタイトル防衛を果たした。無敗のまま沖縄軽量級優勝旗を返納し、6戦全勝の戦歴を引き下げ徳之島に移籍。2010年10月の徳之島初場所は相手に戦意が無く不戦勝し、昨年1月の大会で「岩下バイソン」と50分余りの激戦で引分けた。

昨年10月の全島一大会において、満を持して軽量級優勝旗に挑戦。チャンピオン「綾音無双レイア号」と激しい腹取りの応酬を繰り広げると、柵際での見事な切り返しを決め9分余りで勝利し念願の優勝旗を獲得した。今年1月の初防衛戦では、「背白花形」の挑戦を9分余りで退けた。

対する「ボロジノ娘」は、昨年5月の大会がデビュー戦。若手有望牛対決を制すると、同年10月大会で、ベテラン牛・岩下バイソンと激突。キャリアや年齢差をものともしない攻防を繰り広げ、敵を柵に張り付け決定的ダメージを与え、6分余りで下馬評を覆す金星を上げその名を轟かし、栄えある優勝旗に挑む。

キャリアで断然上回る一輝大力としては、じっくりと相手の攻めを受け流せるかがポイントだ。押し込まれながらも尻を左右に振り柵に詰まる事無く回り込みつつ、角先を敵の角の根元や首筋に当てながらじわじわとダメージを与えようとするはずだ。

一方、隙あらば一気に相手の懐に飛び込み、角で横腹をえぐろうとするボロジノ娘。柵際で回りこませることなく怒涛の押し込みを決め、悲願の優勝旗を獲得したい。

チャンピオンは年3回の出場が義務付けられるため消耗も大きく、チャレンジャーは照準を合わせて休養を挟みベストの状態で望めることが、勝敗にも影響すると言われている。軽量級ならではのパワーとスピード溢れる攻防に、場内は興奮のるつぼと化すであろう。

(平成24年4月28日付南海日日新聞に執筆)

闘牛大会日程・結果
平成24年
GW大会
4月29日大会 5月3日大会
中量・ミニ軽量
5月4日大会
全島一・軽量
5月5日大会 5月6日大会
同結果 同結果 同結果 同結果 同結果

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