今後の徳之島闘牛界を担って行くと思われる若手大型牛が、封切戦で激突する。
「アイウエオ号」は、同名の名牛を育ててきた実績を持つ徳之島町亀津の池山富良さんの愛牛。沖縄本島産の4歳牛で、1トン近い体躯を生かしたパワー溢れる闘いを得意としている。
対する「島田ニホンバレ」は、天城町浅間の島田幸洋さんの愛牛。栄えある本場所での活躍を期待し、幼いころから育ててきた。沖縄本島産で4歳半になり、地元での評判がすこぶる高く、今場所での闘いぶりが注目されている。
両牛とも初場所だけに、先ずは本場所でドーム闘牛場ならではの雰囲気に飲み込まれない事が重要。ほんとどの牛主は、大会出場が決まると愛牛の場所慣らしをするが、連日激戦が繰り広げられた匂いの残る土俵と満員の観客に包まれた会場は独特だ。
どちらが先に場所に慣れ、日頃の調教で鍛えてきた技を発揮できるかがポイント。アイウエオ号としては、体重では相手が上回るだけに短期戦で仕留めたいところ。地の利を生かして場所感を先に掴み、積極的に前に出て勝敗を決したい。
一方の島田ニホンバレとしては、相手の技を受け流しながら徐々に自分のペースに持って行きたいところ。5〜10分の中期戦に持ち込み、足下が軽くなったところを見計らい勝負を決めたい。注目の初陣対決を制するのはどちらか。
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